かかしモデル
先日朝会でも軽く話したけど、アドレナリンジャンキーという本の中の好きな一節。
クライアントは、実物を見るまで、そして「これは違う」と思うまで、自分が何が欲しいのかわからない。
僕はいままでお客さんや、システムの要求者を相手に、さんざん苦労してきた。
これは常々感じていたことで、本当にそう思う。
ここでいうかかしとはプロトタイプのこと。
優秀なアナリストは、「何がお望みですか?」とは聞かない。
じゃ、どうするのか?
プロトタイプ・モックを批判させて、要求を引き出すのだ。
ウォーターフォールではお客さんは完成形をイメージできないし、人はイメージできないものを評価できない。
人びとは、白紙から答えをつくることをいやがるが、すでにあるものは平気で批評する。
できるだけ早く間違えて、修正することが、近道だという話し。
前にも書いたけど、この手のノウハウが体系だてられていることに安心する。
自分の悩みはすでにだれかが悩んだものだった。
アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン
- 作者: トム・デマルコ,ピーター・フルシュカ,ティム・リスター,スティーブ・マクメナミン,ジェームズ・ロバートソン,スザンヌ・ロバートソン,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/10/22
- メディア: 単行本
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