自分の身になる仕事とそうじゃない仕事

だれも好きなことばかり出来るわけではない。

昔から世間の仕事観とはこのようなものと
思っていてだいたい間違いない。

なんでこんな仕事と思いつつつも、その中でやりがいや工夫をすることで何かを学び取る。
綺麗事の中ではそんなことがよく言われる。
 
しかし注意してもらいたい。なにごとにも危険は付き物だ。念願叶って購入した家電だって爆発するかもしれない。
 
私は子供の頃から素直で愛嬌もあり、先輩や大人たちに自然と気に入られて育ってきた。
就職時も当然そのままであり、すごく辛い仕事でもそのなかで楽しみを見つけ、工夫して、新人ながらお手本のような働きをしていたと、今振りかえっても思う。
 
定期的に仕事内容は変わっていったが、素直に、そして柔軟に対応しこなしていった。
 
しかしそれが3年4年と続いたらどうだろう。
好きではないが考え方次第で学ぶこともあるという環境と、初めから学ぶことだらけの環境。どちらがいいかと言われれば絶対に後者だ。
 
数年単位にもなれば差は歴然となっているだろう。同年代の子と比較して、勝っているスキルもあるだろうがやりたい専門的なことにおいては天と地ほどの差になっているかもしれない。
 
そしてこれは大丈夫なことだが、その責任を会社はとらない。自分にあるのだ。
 
仕事振りをみて評価してくれた先輩、上司も数年経てば総入れ替えでだれもいない。自分に「スキルがないのは、この雑用を頑張ってもらっていたからで、しょうがないことなんだ、申し訳ないとすら思っている。」そう言ってくれた上司はもういない。
 
そんな過去の経緯なんてすっかり忘れ去られて、自分という人間を再評価される。
そこでただのスキルの低いやつ扱いされるのだ。
 
はしごはとうに外されていたのだ。
 
だから身になる仕事を選んで行ってほしい。誰かの責任ではなく自分の責任で。